ウォーレン・バフェット氏がアップル株の大部分をさらに放出して注目を集めたが、これが第3四半期終了時点での最高保有高だった。バークシャー・ハサウェイは決算報告書の中で、自社の株式ポートフォリオの約70%がアップル、バンク・オブ・アメリカ、コカ・コーラ、アメリカン・エキスプレス、シェブロンのわずか5銘柄に集中していることを明らかにした。オマハのオラクルは4四半期連続でアップル株を縮小し、9月末時点で699億ドル相当の株を残し、賭け金の約4分の1を手放した。バフェット氏は今年初め、アップル売却の動機は将来的にキャピタルゲイン税が上昇する可能性があることを示唆したが、その売上規模の大きさから、バフェット氏の売却は評価懸念、会社都合、あるいはポートフォリオ管理によるものだと多くの人が推測している。バフェット氏が売却した銘柄はアップルだけではない。バークシャーは7月中旬以来、バンク・オブ・アメリカへの長年の投資を売却して100億ドル以上の利益を得た。決算報告には9月末の保有分のみが反映されている。バークシャーは10月にBofA株をさらに売却し、同行の出資比率は10%弱となったが、これは規制当局への頻繁な情報開示が必要となる重要な基準だ。数カ月間の売却を経て、バンク・オブ・アメリカはバークシャーの2番目に大きな保有銘柄ではなくなった。バークシャーは第3四半期末時点でクレジットカード会社に411億ドルを保有していたため、アメリカン・エキスプレスの後塵を拝している。オマハに本拠を置く複合企業のシェブロン株は前四半期には手つかずで、9月末時点で175億ドル相当だった。エネルギー株は年初から2.6%上昇にとどまっており、市場全体に大きく出遅れている。長年保有してきたコカ・コーラも前四半期は安定しており、その価値は287億ドルだった。消費財大手の同社株価は2024年に10.3%上昇したのに対し、S&P500種のリターンは20.1%だった。